近年の生活の変化により、石油などの化石燃料が大量に使われています。燃焼により二酸化炭素等の温室効果ガスが発生することで、地表面付近の気温が徐々に上昇してきています。この現象を「地球温暖化」といいます。これにより、集中豪雨や干ばつなどの異常気象の頻発・農業への悪影響による食糧危機、マラリアなどの伝染病の流行など、さまざまな分野に重大な影響を及ぼすことが心配されています。バイオマスの利活用を進めることで、二酸化炭素の排出を削減することができ、地球温暖化の防止につながります。
バイオマスはその成長の過程で二酸化炭素を固定するため、バイオマスを燃焼することで二酸化炭素が大気中に放出されても、実質的には大気中の二酸化炭素を増やさない。
化石資源は何億年もかかってつくられたものであり、それを利用することは一方通行の使い捨てとも言えます。バイオマスは、化石資源と異なり、繰り返し利用することができるので、循環型社会の形成に役立ちます。なるべくごみを出さず、ごみをできるだけ資源として使い、どうしても使えないごみは、きちんと処分することで天然資源の消費を抑制し、また、バイオマス等による循環システムをつくることで、環境への負荷をできる限り低減した社会をつくる。それが私たちの義務ではないでしょうか。
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